めがねとリボンと、日本文学と。
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斜陽 (新潮文庫)
評価:
太宰 治
新潮社
¥ 340
(1950-11)
ここのところ忙しい日が続いて思うように本が読めない。。(><)
この秋はちょっと忙しくなりそうだからペースがだいぶ落ちるかもしれないなー・・・
ま、しょーがない。

私がこの本に惹かれた一番の理由は、主人公の女性が29歳ということ。
主人公が自分の年齢と近いと嬉しいよね。
私だけ・・・?笑
恋愛・結婚・出産と対峙する、同年代の女性として共感する部分が多く感情移入がしやすかったです。

物語は戦中・戦後の昭和を背景に、
没落貴族である主人公のかず子と、その家族の生き様を描いたもの。
そこに作家の上原が加わって、
かず子と、母と、弟直治と、上原の、
四者四様それぞれの主義思想と
時代の犠牲者としての破滅への一端が巧妙に描かれている。

上記四人がこの物語の主たる面々だが、
主要となる人物達のキャラや個性が皆、これほど際立っている作品を私は他に知らない。
四人が四人、それぞれに特異な性質を持っていて、
本作「斜陽」はまるで、四重奏で編成されたひとつの大きな楽曲のように感じられた。

冒頭で述べたとおり、年の頃が近いという単純な理由で私はかず子に一番共感したのだが、
かず子の母や、弟直治、作家の上原にも共感できる部分は多くある。
かず子の強さ、
母のはかなさ、
直治の純粋さ、
上原の孤独さ、
彼らの性質は、誰もが少なからず持ち合わせているものであると同時に、
私は読書中、四人はすべて太宰治その人であるような気がしてならなかった。
彼らにいくら共感しようと、
敗戦という途方もない昏迷と虚脱の時代のさなか形成された人格の、
その深さの計り知れないことに、私たちはまず気づくべきだろう。
彼らはみな、「犠牲者」なのだ。

はかなさゆえに散る母。
純粋さゆえに散る直治。
孤独さゆえに散る上原。
そして、
私生児を産み、二回戦、三回戦とたたかおうとするかず子。
彼女もおなじ犠牲者ではあれど、
「よい子を生む」という、いつの時代も変わらず自然の摂理であるそれをまっとうしようとする姿に、
私は太宰のせめてもの光、「斜陽」を見たような気がしました。

革命を起こすには大きな力が必要だけれど、
恋をし子を生むにも、大きな力は必要です。
ハンケチ☆
hankachi

なんか最近ハンカチに凝っているわたしリボン
昔は、お母さんに無理やり持たされて、そのまま洗濯にも出さず最後はボロ雑巾のように・・・
ってのが関の山だったんだけど
ちょっとここらで乙女に開眼ですかね、
乙女ってゆーか淑女ですね、
「三四郎」の美禰子さんとか「千羽鶴」のゆき子さんに影響されちゃってよーーー
ウプ♪ウププププ( *^艸^)・・・じゃなくて、オホホホハート

わたくし、待ちますわ。
いつまででも待ちますわ。
だって、あなたのことがどうしても好きなんですもの。

みたいなーーーー♪♪( *^艸^) オホホホホホ

このハンカチにね、好きな香水を一滴垂らしてね、ポケットの中にしのばせておくのさ♪
何がいっかな〜〜〜チェリーブロッサムかな〜〜
でもやっぱりトレゾアがいいな〜〜大人の女って感じがして!

写真はちょっと見にくいんだけど、
上の緑色のが蝶柄で、ピンクのはすずらん、手前の白いやつは百合の花なんだ!
へっへへへへへ出来る女のアイテム、ハンケチーフ!
守備はそろった。
あとは品性が追いつくのみ!!がんばるぞぉおおお!目指せ大和撫子!!
野菊の墓 (集英社文庫)
評価:
伊藤 左千夫
集英社
¥ 360
(1991-06)
読んだのはほんとは新潮文庫の方なんだけど、まいーか。
いやーーー切ない。。
なんか私、たて続けに切ない純愛物語読んでるような気がするんだけど、
なんで・・・?笑

著者の伊藤左千夫さん、もともとは短歌とか俳句が本業の歌人らしいです。
彼が小説家として、はじめて世に発表したのがこの『野菊の墓』。
そのためか、本書の解説でも拙いだとか下手くそだとか言われているんだけれども、
近年に及び今も愛読され続けているのは、やっぱりその作品がイイからだと思います。

うん、よかった。
この物語は、年端もいかぬ少年少女の、淡くて拙い初恋物語である。
はじめてだからなんにもわからなくて、
けれども相手と対峙したときの胸の高鳴りだけは確かで、
お互いに求め合っているんだけど、お互いにその求め方を知らない・・・(><)
みたいな、
もーーチョーーーーーーーーーー切なくって苦しい初恋物語。
そんな物語を、拙くてうぶうぶしい著者の文章力がかえって引き立たせているのだから
興味深い。
そういう意味でも、本作品は正真正銘の青春小説なのだ。

伊藤左千夫さん、生前に何かの会合でこの作品を朗読したときに、
皆の前で何度も何度もむせび泣いたそうです。
そんなエピソード聞いただけで私はウルウル、
もしかしてこの話は自身の実体験によるものだったんじゃ・・・
・・・とか勝手な憶測をしちゃいます(><)

でもすごいなぁ、自分の作品に自分で涕涙するって、
よっぽど執心で思い入れのある作品だっだろうなぁ。。

いやーーしかし甘酸っぱかった!
誰もが一度は経験したことのある初恋。
そしてその多くは実らぬものとして、とおい過去に結末を迎えたことでしょう。
そんな時の気持ちを、
忘れているようで、胸の奥でまだ覚えているそんな気持ちを、
伊藤左千夫の「野菊の墓」は鮮やかに呼び起こしてくれる、そんな作品となっています。
この夏読んだ本
林芙美子『放浪記』
林芙美子『浮雲』
三浦綾子『塩狩峠』
川端康成『伊豆の踊り子』
川端康成『雪国』
川端康成『古都』
川端康成『千羽鶴』
川端康成『眠れる美女』
夏目漱石『こころ』
夏目漱石『行人』
夏目漱石『三四郎』
森鴎外『青年』
谷崎潤一郎『刺青・秘密』
谷崎潤一郎『春琴抄』
谷崎潤一郎『痴人の愛』
芥川龍之介『地獄変』
太宰治『晩年』
太宰治『人間失格』
太宰治『女生徒』
三島由紀夫『潮騒』
三島由紀夫『金閣寺』
大岡昇平『野火』
安部公房『砂の女』
宮本輝『泥の河・蛍川』
梶井基次郎『檸檬』
森茉莉『甘い蜜の部屋』
灰谷健次郎『太陽の子』
与謝野晶子『みだれ髪』
俵万智『みだれ髪−チョコレート語訳−』
吉本ばなな『TSUGUMI』
向田邦子『父の詫び状』
伊集院静『乳房』
重松清『流星ワゴン』
山本文緒『恋愛中毒』
宇江佐真理『恋いちもんめ』
東野圭吾『むかし僕が死んだ家』
東野圭吾『容疑者Xの献身』
東野圭吾『手紙』
東野圭吾『パラレルワールド・ラブストーリー』

−−−−−−−−−−

順不同。
39冊か〜〜、あと1冊で40冊だったのに・・・(><)あせあせ
この中で一番印象に残ってるのはやっぱり林芙美子かな〜〜
彼女のタフさには度肝を抜かされた!!
あとは三浦綾子、夏目漱石、川端康成、太宰もよかった!
三浦綾子はお母さんに勧められて読んだんだけど、ちょっと泣けた。

現代小説家では東野圭吾と、記憶に新しい宇江佐真理がおもしろかったです。
宇佐江真理については、これから彼女の作品ぜーーんぶ読破したいくらい☆

この秋は何から読もうかな〜〜♪
今気になってるのは坂口安吾、澁澤龍彦、筒井康隆、遠藤周作!
恋いちもんめ (幻冬舎文庫)
ちょーーーっオモシロかった!!
ここまで感情移入できる作品ってちょっとなかった!
何度も何度もキュンキュンして、
電車の中で読んでいてふと涙ぐむ経験までしてしまいました!笑

小説にて、江戸市井ものを読んだのははじめてです。
いわゆる時代小説。
時代小説といえば、これまで司馬遼太郎の「燃えよ剣」くらいしか読んだことがなくて
こりゃ男の人の読みものだ〜なんて勝手に決めつけていたんだけど、
宇江佐真理著のこの『恋いちもんめ』は、
女性がより歴史に親近感を覚えることのできる、女性の為の時代小説であると感じました。
現に私は、水茶屋の娘であるヒロインのお初に何度となく共感し、
相手役の青年栄蔵に出会った瞬間ときめいて、
父源蔵には娘特有の父に対する思慕を抱き、

・・・こんなことを言うのは少し安っぽいかもしれないけど、
まるで江戸の町を生きる娘に憑依したような、江戸の恋愛を疑似体験したような、
そんな後味の残る作品でした。

物語の内容としては、超定番な純愛もの。
甘酸っぱくて切ない初恋物語。
こういう定番系は苦手としていた筈の私が、これほどまでに惹き込まれたのは、
私がもともと江戸の人情や恋愛事情、風情とかそういうものに心惹かれるところがあって
ただ単に江戸時代だーーーいすき!っていう助力があったから・・・
かもしれません。笑

でもこの本とは、運命的な出会いだったんです!
まず、書店の本棚からタイトルで惹かれて、
(『恋いちもんめ』だなんて、それだけで素敵じゃない♪)
手にとってみてその表紙のイラストにドギャーーンと一目ぼれしたの!
バカの子代表、
表紙のお初ちゃん見て「あ。この子あたしだ!!」だなんて思ってしまったのさ・・・
イタイ子ですんまそーーん
未だに心のどこかで信じてるんです、自分の前世は茶屋の看板娘お菊ちゃんだったって。
はいドーーーーーーーーーーーーーン
そこひかない。

まぁそれはいいとして、ほんとにいい作品でした。
17歳の少女の多感な心情が事細かに描かれていて、「恋っていいなぁーるんるん」って
純粋に思えました。
いつの時代も、女の子の恋するキモチって変わらないんだねラブ
三四郎 (新潮文庫)
評価:
夏目 漱石
新潮社
¥ 340
(1948-10)
ヘリオトロープの香水って、三四郎がプレゼントしたんじゃなかったんだ〜〜
勘違いしてた!
美禰子さんが香水を買おうとしているところに、偶然三四郎が居合わせて、
「これなんかどうですか」って勧めたのがヘリオトロープの香水。
いや、それでもいい。
それでもキュンとする。
私もヘリオトロープの香水ほしいーーーー!!
とりあえずランコムのトレゾアに目をつけてます。笑

夏目漱石の作品はほんとに面白いなーー。
明治後期、日本の封建文化と外国の異文化が入り乱れた中で、若者たちは孤高に生きる。
国元から受ける期待を一身に背負い、
勉学に励み、討論にも積極的に参加したりして、
急成長の時代を生きる彼らの中に、強い意思を感じました。
「この俺が日本を変えてやる…!」
「我こそが日本の先鋒を担う…!」
「日本の夜明けじゃーーーーー!」

・・・・・・それは坂本竜馬。笑

彼らが今の日本を築き上げたんだと思うと、
漱石の作品はなんだか感慨深いものがあるんです。
今の時代の若者とはだいぶ違うな〜なんて、
でも案外、彼らの遺志は私達の体の深い部分にちゃんと根付いてるのかもな〜、だなんて
意味もなく考えたりしました。

とにかく、
昔の若い人たちは、自分達の国のことになんて真剣だったんだろうと思った!
すごく真面目なの。
カワイーくらい。笑

そう、なんでかわからないんだけど、
夏目漱石の作品読むと何故か「カワイーー!」って思っちゃうんだよね、私。
漱石にこんな言葉使いたくないんだけど、私にとって『萌え』要素が多いんです。笑
美禰子さんの気持ちがわからなくもないもん。
彼女は三四郎に対して思わせぶりで、小悪魔的な態度をとるんだけど、
確かになんとなく弄んでみたいような、
ちょっとだけイジめてみたいような、
三四郎にはそんな、女性が翻弄したい気持ちになる何かがあるんです!!笑

不器用でさ、照れ屋で正直者でさ、ウブでさ!
ああああ日本男児サイコーーー!!笑

もっと若い頃に読んでたらまた違ってたんだろうけどさ。
現代を生きる28のババーにとって、真面目でいたいけな三四郎くんはカワイイのです!
はいすんません!

今回「三四郎」を読んで、東京の至る街を散歩しに出掛けたくなった!
本郷、上野、根津、谷中、神楽坂・・・。
漱石や三四郎に会いに、
その暁にはぜひヘリオトロープの香水をつけて、
明治の人達の痕跡と息吹を感じに、出掛けたい。
promise.
わたしはあのとき君をもとめた
恋じゃなくて
なんだか一緒にいると救われたから
助けてくれるような気がしてたから

東京の街は思い出ばかりで、一人で歩くにはようよう切ない。

なんにもなくなったわたしに勇気をたくわえて
最後は自分の手から
するりと逃すように
見送ってくれたひと

その力はわたしを豊かな世界へと導き
約束された福音のように
死ぬまで輝き続けるでしょう

代償を君にのこして。


ああ新宿の夜明けがかすむ
レールの軋んだ音が焦げる
甘い匂いをたむけて離れた

雨のうたはもう聴こえない
船出をうたう少年が
わたしを待ってるの

もう一人じゃないんだって
泣いてるみたいな顔の少年がいう
二人ならどこでも行けるって
まっすぐな目をして少年がいう

目のまえに楽園がたちこめて
手をつないだ

大人になりましょう
わたしたちはここで
種をまき、実を育み
老いてゆきましょう

絆を君にのこして。
鎌倉小町
隔てれば想い篭りてなほ恋し
眠れる星の砂ほのあをく
富津!
kichi
千葉県富津にて、ライブを観てきましたーーー!
うぷぷ♪
ちょーかっこよかった!猫ニャーニャー 猫ラブ

kichi2

野外ライブっていいもんだね☆開放的な気分になる!
去年から2度目なんだけど、去年は電車で、今年は車で行きました!
すごいね、富津って電車だと2〜3時間はかかるのに、車だと1時間弱で行けちゃうのよ、
アクアラインてすげーー

でも某事故以来、ちと車恐怖症になってしまったわたし、、、笑
カミナリこえー
地震こえー
幽霊こえー
ゴキブリこえー
ジェットコースターこえー
飛行機こえー
血こわい
暗いのせまいのこわい、
そんでもって車まで怖いっておれ・・・世の中生きていけないじゃん!!!(○■○;

ともあれ、ライブちょーたのしかったです☆
久しぶりにお酒も飲んでしまった!
イヒヒ

眠れる美女 (新潮文庫)
評価:
川端 康成
新潮社
¥ 420
(1967-11)
たて続けに川端康成!今回は「眠れる美女」です。
いや〜毎度のことながら唸ってしまいますなぁ、先生の徹底した美意識には。
エロティシズムの真髄も、ここまでみせつけられるとかえって清々しいです。 笑

本作「眠れる美女」には6人の少女が登場する。
秘薬によって眠らされ、一糸纏わぬ姿の彼女達は
究極のフェティッシュを追求する氏の、"オメガネ"に叶った美しい娘ばかりで、
その審美眼のダテでないことを思い知らされる。

彼女らの棲む秘密の宿に、主人公の老人が訪れるところから物語は始まるが、
少女達を皆処女として描いた川端を私は支持したい。
なぜなら、退廃に迷う老人の"タナトス"の対として、
生を司る"エロス"が不可欠であると思うからだ。

老人は、横たわる娘の若々しい肉体を前に、
過ぎし日の懐古の情に思い馳せると同時に、さして遠くない死に対して不安を抱く。
この「眠れる美女」は、老人と処女という対極をおくことによって、
タナトス(死)とエロス(生)という矛盾、かつ相対的な存在を描き、
読者である私達に近からず遠からずのそれを意識させる。

「眠れる美女」は、フェティシズムに傾倒した芸術作品というばかりでなく、
実のところこうした点に本質を据える物語であると感じられました。

やっぱり川端さんすごいなあ。
この老人に漂う厭世観はきっと、川端本人の意識に近いものがあったんじゃないのかな。
人間誰しも、年をとれば思い出にふけ易くなるもので、
かくいう私もふとノスタルジイに浸ることがある。
この年でも郷愁の念に襲われることが多いのに、
もっと年をとってお婆さんになったらどうなっちゃうんだろう。。。
こわいなーー、
いやだろうなぁ、、
近づく死を前に、はちきれんばり♪の若い子見るの。。
私ならちょー嫉妬する!!!!!

本作品は「眠れる美女」の他に、「片腕」と「散りぬるを」が収録されています。
実は「片腕」の方が好きだったりして!笑
紫のもやが漂う夜に、マーメイドが泳いでいそうな雰囲気。
ドリーミング!